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OVAL TOWER

原作は1977年東京銀座南画廊で開催された第一回個展に出品された作品で文化庁買上となり、東京国立近代美術館収蔵作品である。

1982年に36メートルの塔としてステンレスで制作することになり構造計算、設計、行程設計に1年を費やし、その後完成した。

重量は最高級ステンレス材料60トンあり、ステンレス彫刻作品としては世界最大級で1千年以上の耐久力が保証されている。

山頂に立ち、大地と宇宙の交信を表わ(イメージ) している。

The original work is a collection of Tokyo National Museum of Modern Art

帰国後間もない1982年、一宮市の宗教法人広導館から宇宙をイメージする塔建立の依頼があり、文化庁買い上げ作品を36メートルの高さにステンレスで制作する案を提案したところ、実現へ向けてのプロジェクトが成立した。当初山中湖畔の小高い場所が設定されたが敷地の確保が出来ず、上石津町奥養老の独峰大平山山頂に決定した。当時ステンレス製の13メートル以上の構造物は世界的に存在せず、構造計画研究所と風工学研究所、神奈川大学が共同でつくば市の風洞実験場を1ヶ月間借切り、実験と解析を行なった。1000年以上の耐候性を施主から要望されていたので、製作を請けるステンレス業界で世界最高レベルの技術と実績を持つ日本冶金関連会社で構造計算に従って設計したところ、高級材SUS316で総重量70トンになることが判明した。専門数社が共同で取組んだが技術的にも困難を極め、4年後完成に至った。

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