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TOWER OF SOUL
大気汚染の公害から立ち直った四日市市が、空気洗浄の先端技術を駆使して開設した斎場へ、心安らぐモニュメントとして2点を設置した。
中庭には、自然石から彫りだした巨大な水盤が置かれた。
降った雨が山から湖や海へ流れ、蒸発して雲となる水の輪廻が、生命の輪廻を表している。

TOWER OF SOUL 1992
12MH×2.4MW×2.4MD Ceramics(Amakusa)、Stainless Steel , YOKKAIICHI CITY FUNERAL CENTER






STONE OF INSPIRATION 1990
3.8MH×1.9MW×1.3MD Komono Stone、Nachi Stone、Iga Feldspar , YOKKAIICHI CITY FUNERAL CENTER


TOWER OF SOUL model
斎場広場中心の架構に設置される慰安のモニュメントとして、現世を映し出す鏡面のドームと架構を突き抜けて天上へ昇る霊魂を表す白磁の塔をデザインした。
3年程かけて開発した無収縮(1パーセント)の白磁の技術で70センチのユニットは制作出来るが、ユニット13個で2トンになる重量の下部ユニットへの負担をどう避けるかがテーマであった。歪みなく鏡面ステンレスでドームを造型することも容易ではなかった。重量は各ユニットの重量を厚さ6ミリのステンレス板で受けて中心の柱に集めることで解決した。ドームは溶接せず、6ミリの鏡面板の裏側にスタットボルト(機械を用いて瞬間的に電気で打込む技法)を立て角度を合わせた構造に留めてある。鏡面板の合わせ目は削ってあるので密着している。
ユニットの内側には、四日市市24区の住民が持ち寄った土を混ぜ、1段目に土、7段目に水、頭頂部の13段目に気の文字が象嵌されている。
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